778.叡山電鉄出町柳駅



出町柳駅は櫛形4面3線の地上ホームを有する叡山電鉄叡山本線の起点駅である。
旧駅舎は仏堂形式の駅舎だったが新駅舎の開業によって表通りからは見えなくなってしまった。
しかし取り壊されたわけではなく、ホーム側からは仏堂形式の屋根を伺うことができる。
複線の叡山本線がそのまま1番線と2番線のホームに直通し、手前にクロッシングポイントが設置されている。
また2番線から分離する形で3番線が設置され、1番線が叡山本線、2番線、3番線が宝ヶ池から鞍馬線に乗り入れる列車用で、
それぞれに降車ホームが設置されている形になっている。
また出町柳駅は京阪電鉄鴨東線と叡山電鉄叡山本線の共同使用駅であり、
京阪電鉄鴨東線は三条から出町柳までの地下駅までの2.3km3駅の区間だが、実質的には京阪本線と一帯で運営されている。
「鴨東線」は「おうとうせん」と読み、路線名は鴨川の東岸を走ることに由来する。
鴨東線は全区間が地下を走り、出町柳駅も地下ホームになる。
画像の地上駅は叡山電鉄の出町柳駅で、
叡山電鉄はその名の通り、比叡山の麓にアクセスする鉄道として叡山本線は33‰、鞍馬線は50‰の急勾配に敷設されている。
“出町柳”はこの付近の地名だが、もともとは“出町”と“柳の辻”の二つの旧地名が合わさったものである。
現在の叡山本線は1925年9月27日に京都電燈によって開業したのが始まりである。
1928年12月1日には鞍馬電気鉄道によって現在の鞍馬線が部分開業、1929年12月20日に全通した。
戦時中の1942年3月2日に京都電燈は京福電気鉄道に鉄道事業を譲渡、
1986年4月1日に京福電気鉄道は叡山電鉄に鉄道事業を譲渡された。
京阪電気鉄道鴨東線が開業したのが1989年10月5日で、19931年6月24日に現在の駅舎が完成した。


画像 dd04669
撮影時刻 2005/12/10 12:40:35



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